玉川上水中流域 浅間橋〜小平監視所区間
中流域は東京都の清流復活事業で処理水を流している区間
清流復活事業は、水利環境の変化によって水を失ったかつての川や用水路に下水処理水などを放流し、水辺としての水流を復活させようとしたものとのこと。(wikipedia清流復活事業を参照)
かつて淀川浄水場があった頃は玉川上水の水が送られていたようですが、同浄水場の廃止とともに送水を停止して空堀の状態であったようです。1986年に都の策定した「清流復活事業」により昭島市の多摩川上流水再生センターで高度二次処理された下水が送水されてきたものがこの中流域の流れを形成しています。
緑豊かな木立に覆われた緑道が多い区間
前回の玉川上水ポタリングvol.1(下流域編)で書いたのですが、私が20年ほど前に初めて訪れた時にすっかりその魅力に取り憑かれてしまったエリアです。また松任谷由実の「上水ぞいの小径をときおり選んだ」の歌い出しからはじまる「悲しいほどお天気」は、詩から推察するとこの中流域あたりがモチーフにもなっているんじゃないでしょうか?夏の盛りの日もこのエリアだけは本当に涼しいです。
浅間橋から牟礼橋
この区間は東八道路に囲まれた玉川上水を進むことになる。また玉川上水の両端は玉川上水緑道として整備されていている。






どんどん橋から若草橋
牟礼橋で東八道路と人見街道を渡りきったところすぐに「どんどん橋」。昔橋の下を流れる玉川上水が「どんどん」と音を立てて流れていたのが由来だとか。正式名称は牟礼橋だったよう。前段の新しい牟礼橋がすぐ隣にできてからは「旧牟礼橋」とも呼ばれているらしい。ここから井の頭公園の万助橋までは素敵に甘美なダートな道が続く。また北側には井の頭線が並行するように走っていて宮下橋で500mほど北上すると三鷹台駅となる。






井の頭橋から幸橋
ここも楽しげなゆるいダートな道が続く。個人的には法政大学中学高等学校側の道が緑が多いので、そちら側を好んで走行することが多い。幸橋に到着した後はしばらく井の頭公園内の玉川上水沿いを走ることになる。






井の頭公園を抜け三鷹駅
井の頭公園内のダートな道を楽しく乗り過ごす。この辺りは三鷹の森ジブリ美術館、井の頭池も近い。今回は玉川上水の橋を巡りながら走破することが目的ですので立ち寄らず。万助橋から玉川上水の南側の道、風の散歩道で三鷹駅方面へ向かう。三鷹駅から300mほどの場所に太宰修の「乞食学生」の一説が書かれたプレートがある。この辺りが太宰治が玉川上水に身を投げた場所らしい。さて玉川上水は三鷹橋と三鷹駅をくぐり北側へ流れる。駅の東側の連絡通路を通って駅の北口に抜ける。駅横の玉川上水緑道で駅下から流れてくる玉川上水の流れを確認することができる。






三鷹駅からの桜通りと並走するように流れる
三鷹駅北口ロータリーから西側へ延びる桜通りで玉川上水沿いに境橋まで走行。境浄水場の裏側を抜け桜橋に到着。桜橋には『武蔵野』の国木田独歩の文学碑があり、その桜橋について書かれた一文が刻まれている。またこの一つ先にある独歩橋も独歩に因んで名付けられている。またさらに一つ上流のうど橋はウドの発祥の地であることが由来になっている。









五日市街道/上水桜通り(小金井公園近辺)
境橋で五日市街道と合流するが、今回は玉川上水を挟んだ一本南側の道路を走行。この道は「上水桜通り」と呼ばれ春になると桜が綺麗な場所。もとは江戸時代に徳川吉宗の命でこのあたりに桜の木が植えられたのが起源となっているらしい。当時の様子が『富嶽三十六景』武蔵小金井に描かれている。












五日市街道沿い小平桜橋まで
さらに五日市街道沿いを玉川上水の上流側に自転車を進めた。途中、八左衛門橋という人の名前を冠した橋を発見。やはり予想したように、由来は小平市喜平町の旧家で、組頭を勤めた滝島八左衛門が架けたからだとか。小平桜橋は西武多摩湖線の一橋学園駅付近となりる。






津田塾大学付近の久右衛門橋まで
西武多摩湖線を越えてからは、基本的に玉川上水沿いの北側の一橋大南通りを走行。鎌倉橋を越えたあたり、津田塾大学の南側付近で舗装された道が途絶えたので緑道内のダートな道を走行。






鷹の台駅付近から武蔵野美術大学付近
また衛門系の橋に出くわす。「久右衛門」(名主久右衛門がその名の由来とのこと)は府中街道にかかる橋。これを越えると小平市立中央公園の南側を走行。府中街道と小平市立中央公園といえば少し政治的な匂いがする。武蔵野美術大学付近の百石橋までは玉川上水緑道下の舗装された道路を走行したが、上水横の緑道は歩くと気持ちのいいエリアだ。ユーミンの『悲しいほどお天気』はこのあたりの描写ではなかろうか。









武蔵野美術大学付近から小平監視所
立川街道の小川橋から上水北側のダートな緑道ルートで上流に向かう。しばらくでこぼこ道を楽しみならが進むと「清流の復活の碑」が視界に入る。ここでは玉川上水の水面まで降りることができる。「蘇る水の滝」の水の音で心が潤われる。この上水小橋付近で見ることができる水は、昭島市の多摩川上流水再生センターで処理されたもので、それがここで放流されている。
地上に戻り少し上流側に行くとフェンスに囲まれた「小平監視所」がある。この「小平監視所」まで羽村取水堰からの多摩川の水が流れている。ここからは東村山浄水場へ送られ水道水となります。









最後に
今回の記事の動画をYouTubeで公開していますので興味のある方はぜひご覧ください。





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