F.I.R.Eとは
F.I.R.Eのなりたち
巷で話題のF.I.R.E.。最近では、YOUTUBEやBlogでも「F.I.R.Eを実践しています」、とか「○○歳までに○千万貯めてサイドF.I.R.Eするぞ」みたいなのをよく見るし、本屋の投資コーナーにF.I.R.E本が並んでいるのを目にすることも珍しくありません。ではそのF.I.R.Eとはいったいなんなのでしょう?
Financial
Independence
Retire
Early
これらの英語の頭文字をとった造語みたいです。
これらの英単語はFinancial (経済的)、 Independence (独立)、Retire(リタイア)、Early(早期)とそれぞれ訳すことができます。これはアメリカ発の思想で、いわゆるミレニアル世代を中心に流行しているとのことらしい。簡単に言ってしまうと、「早いとこ面倒臭い仕事なんかリタイアして自分の好きなことをやって自己実現しちゃおうよ。そっちの方が断然楽しいじゃん」ってことが根底にあるらしいです。とっても甘美的な響きのある考え方です。
ミレニアル世代とは
アメリカで1980年から1994年までに生まれた世代と定義されています。「ジェネレーションY」ともいうみたいです。世代の特徴としてはIT革命を経験していて、デジタルデバイスを好んで傾向があるとのこと。ちなみに僕は1979年生まれなのでこちらのカテゴリーからは外れていて「ジェネレーションX」らしい。
4%RULE
その方法としては非常にシンプルで、インデックスファンドとかETFなんかで投資をして自分の生活費の25年分をとっと貯めて、運用を続けながら毎年4%づつ取り崩して生活していけば、理論的にその積み立てた資産は高い確率でなくならず死ぬまで安定した生活を送ることができるよってことです。
4%ルールの根拠
S&P500の成長率7%からアメリカのインフレ率3%を差し引いて計算された数字です。これを低インフレ率1%の日本に置き換えた場合は、「5%ルールでもいけるのでは」とか思いがちだけれど、個人的には為替リスクとかを考慮すると二の足を踏んでしまいます。また定額か定率の2通りの引き出し方法があります。どちらが良いかは個人の投資の経験やリスク許容度によるものと思います。
例えば、毎月の生活費が20万円の人の場合は次のような計算になります。
20万(毎月の生活費)× 12ヶ月× 25年=6,000万円(金融資産)
これを全世界株式なりS&P500等で運用すると、長期的には毎年5〜7%ほどの運用益が見込めます。5%で試算してみます。
6,000万(金融資産)×5%(運用益)=300万円(年間の利益※税引き前)となります。
300万÷12ヶ月=25万円(1ヶ月あたり)
これは余裕で生活できそうですね。
でもここで注意が必要なのが上記のように毎年4%づつ取り崩すことが資産を崩さずに運用できる条件になりますので4%で計算する必要があります。4%を超える取り崩しだと資産が枯渇する恐れがあるからです。では4%だとどうか?
6,000万(金融資産)×4%=240万円(年間の引き出し額※税引き前)
240万÷12ヶ月=20万円(1ヶ月あたり※税引き前)
どうでしょう?これはなんとかギリギリやっていけるかな?って感じでしょうか。
資産形成方法
でもここで最初の障壁にぶち当たります。この6,000万って大金はどんな感じで貯めるの、ってとこです。毎月10万円と年2回のボーナス時に30万円を愚直に銀行に積み立てたとしても35年かかる計算です。20歳から積み立てたとしても55歳に目標達成となります。55歳からじゃ思うほどに身体も動かなそうだし健康な若い時から好きなことをやっていこうよってのが「F.I.R.E」だとすると、この場合は「F.I.R.E感」は全く皆無に等しいです。そこで登場するのが下の式の考え方になります。
資産形成=(収入ー支出)+(資産×運用利回り)
資産形成をするのに最も効果的な方法としては下記の様になります。
1 収入を最大限に増幅させ、2 限りなく支出を抑え、3 運用利回りをあげる
1 収入を最大限に増幅させる。
会社で出世する。資格をとる。給料の高い会社に転職する。副業をするなどが考えられます。私の場合は不動産業に従事しているため資格手当が出る資格についてはコンプリートしました。これにより毎月、合計4万円の資格手当が支給されています。もともと出世して余計なプレッシャーを感じたくないというのと、人間関係なども良好な職場なので転職等は考えていませんでした。残業は極力しない、飲み会は基本的に行かないというスタンスでスキルアップは達成できたと思います。現在は副業としてYOUTUBEなどチャレンジ中です。
2 限りなく支出を抑える。
●携帯電話の乗り換え。
携帯電話は楽天モバイルを使用しています。東京に住んでいるため楽天モバイルにつきものの電波問題についてはストレスを感じることなく使えています。
●不要な保険に入らない。
生命保険、がん保険などは基本的にいらないものと判断し加入していません。高額療養費制度があることを考えると基本いらないと考えています。
●家賃を抑える。
持ち家は負債と考えているため賃貸派です。家賃は夫婦ふたり暮らしでRC造/築10年/45㎡/1LDKで7.1万円。駐車場は1万円です。近隣相場と比較しても安い部類に入るとおもいます。主要な駅周りは相場が高いので一本外した路線を選択しました。自転車で主要駅まで20分程でいけるので特に不便も感じません。
●キャッシュレスを利用する。
昔は完全な現金派でした。基本的に僕の考え方のベースにあるのは山崎元氏と橘玲氏の両氏によるものが大部分を占めます。山崎氏の本で行動経済学的に支払い時に痛みを伴う現金払いを推奨されているものがありましたので頑なに現金払いをしてきましたが、数年前にあったキャッシュレス推進のための大盤振る舞いのキャッシュバックキャンペーンが原因でキャッシュレス派に鞍替え。けれど支払い時に痛みを感じたかったため生活費は基本的にクレジットカードではなくデビットカードで行なっています。これを家計簿アプリのマネーフォワードに連携しお金の出入りを可視化できるようにしています。
●生活レベルをあげない
誰でも経験がある様に一度贅沢を味わってしまうとそこから生活レベルを落とすことは非常に困難です。行動経済学的な見地から、一度あげた生活レベルを参照点としてしまうと、そこに回帰しようとする心理が働くためと考えられます。
3 運用利回りを上げる。
投資をすることは必要という前提の上で下記の点に注意しています。
●無駄なコストは支払わない
基本的にはノーロードの全世界に分散されたインデックスファンドで十分です。
●税制優遇制度を活用する
NISA、積み立てNISA、IDECO、確定拠出型年金の活用。こちらの優遇の枠を優先して使い切ることが大切だと思います。
●自分のリスク許容度を見極める
リスク許容度は個人によってまちまちだと思います。運用商品の値動きに心臓がバクバクして安心して寝れない場合はおそらく過剰にリスクをとっている状態だと思います。資産運用で一番やってはいけないのは市場から退場することだと個人的には考えてます。
●アセットアロケーションを意識する
アセットアロケーションとは、簡単にいうと資産の配分の仕方を言います。代表的なところで言えば、株式と債券の割合が挙げられます。このアセットアロケーションの配分で将来の資産の9割は決定するとさえ言われています。どの商品を買うかで迷うよりもアセットアロケーションの配分に時間を使うべきと考えます。ちなみに私の場合投資を始めて投資金額も少なかった30代前半は株式:債券=9:1の割合でした。まだ若いし損失を出しても会社の給料で補えると考えたためです。資産が5,000万を超えてきてリタイアというゴールが見えてきたあたりからは株式:債券=7:3ぐらいの割合が心地よい感じです。
●長期的な視点で投資をする
基本的にインデックスファンドが採用している指数は、資本主義経済が存続する以上右肩上がりで成長するはずです。目先の値下がりや値上がりに一喜一憂するのは非常に愚かです。
今後複利のパワーについては書いていく予定ですが、全世界に分散したインデックスファンドにドルコスト平均法で毎月10万円、年2回のボーナス時にそれぞれ30万円づつを積み立ていき、期待リターンを5%と仮定した場合6,000万円に到達するのは20年後となります。銀行預金の35年と比較すると途轍もないスピードでの達成となります。
F.I.R.Eを細分化すると
- Fat FIRE
資産運用だけで十分に贅沢に生活できるFIRE
- Lean FIRE
支出を極限まで減らして質素倹約で最低限の生活を営み自由を獲得するスタイル。
- Barista FIRE(サイドFIRE)
フルタイム労働ではなく週3回などのゆるい労働と資産運用で生活するスタイル。
- Coast FIRE
潤沢な資産があり労働する必要はないけれど社会と繋がりが欲しいなど欲求を満たすためにあ えて労働をしていくスタイル。
個人的にはCoast FIREでストレスフリーな状態を手に入れて社会貢献したいというのが最も理想的です。
けれども現在、僕たちの立ち位置としてはサイドFIREをしながらCoast FIREを目指しているフェーズと言えるでしょう。
最後に
2022年2月22日現在、私は長年お世話になった会社に退職願を提出済みで2022年4月末で組織の人間ではなくなる状態となる予定です。このF.I.R.Eという言葉が流行する前から、私は経済的自立を求めて資産形成に努めてきました。投資や税金に関する本はもちろん行動経済学に至るまでインプットした10年間でした。色々準備してこれからサイドF.I.R.Eの状態となります。人生は経験してみないと知ることのできない困難などがあると思います。サイドFIREの功罪について経験してみてわかったことをどんどんシェアしていきます。





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